では次に高校生・大学受験生向きのお話をします。
受験に必要なものは「真の学力」です。つまり「読書の経験」「思考を重ねる体験」「実際に体験したことの総数」
「語彙力」「漢字を書く能力」「論理的思考」などの積み重なったものです。このことからわかることは「読書」と
「思考」が大切だということです。
これは英語においても同様で,原則は「多読」「多聴」「英作文を多く書く」ことが求められます。
「多読」については,受験では難解な英文を読むことが必要ですので,高校1年生から精読をする習慣を身に付けましょう。
αセミナーでは精読に力を入れてきました。その結果,英語が得意な生徒が増え,旧センター試験や共通テストで9割取れる
生徒が何人もいました。巷ではまず初めて多読に挑戦するためには自分のレベルより少しやさしめで辞書を引かなくても読めるものを
読むことが言われていて,それは英文に慣れていない人に向けて紹介しています。大学受験で英語の高得点を
目指す人も慣れるまでは少しやさしめから始め,徐々に文字数を増やし難易度も上げていきましょう。
「多聴」はスクリプトの付いた教材を選び,「聴いて読んでチェックする」ことを繰り返しします。リスニングの
テストのない人も英文を速く読むためにはリスニングの練習が必要です。そして自分の発音にも気を付けてみましょう。
そのためには音読の練習も大切です。必ず模範となる英文を聞ける環境を整えましょう。今では教科書の音声をQRコードから
再生できます。ぜひ活用してください。
読解には「文の構造分析」が重要です。5文型は必ず理解しましょう。そしてパラグラフの内容を簡単にメモする習慣をつけると
内容把握ができ,設問を解く際に最初から長文を読み直す必要がなくなり,時間短縮できます。
英作文もただたくさん書けばよいのかと言えばそうではありません。定型の暗記と難しい日本語を平易な英語に変換する
訓練が必要です。やみくもに書いてもうまくなりません。まずは定型をしっかり定着させましょう。
最後になりましたが,単語は絶対に必要です。長文の内容から推測できる単語も多くありますが,まずは教科書レベルは
完璧に暗記し,その中の単語の派生語も合わせて覚えていきましょう。語彙の広がりを感じられる学び方が必要です。